セミリタイア挑戦1年目ということで、まだまだ自分のこれからの人生を決めきれていない感じがします。時間はあることですし、いろんな本を読んでみようと思っています。
今はやりのFIRE本も良いですが、一足先に引退をした著名人の本などは参考になるのではないかと思っています。
第1弾として、上岡龍太郎さんの本をとりあげました。私が学生時代にTVやラジオで活躍された毒舌家でした。そして、人気絶頂のときに、突如の引退宣言、そのときこの本を読もうと思わなかったのですが、ふとしたことからこの本に出会い、覚書として、ブログに残しておこうと思いました。
何かの参考になれば幸いです。
隠居生活の魅力
著者紹介
上岡龍太郎氏は1942年、京都生まれ。テレビ・ラジオでの司会など、幅広い分野で活躍した後、2000年に58歳で芸能界を引退。探偵ナイトスクープ、パペポTV、ノックは無用など関西では人気を誇っていました。
その後の生活と隠居の心得について綴ったのがこのエッセイ集です。
隠居の適齢期は40歳
上岡氏は、「40歳を過ぎたら隠居の適齢期」と述べ、若いうちの隠居を推奨しています。
彼の隠居観は、単なる引退後の生活ではなく、人生の新たなステージへの移行を意味します。隠居を通じて、自分の関心外のことに少し関わり、どうでもいいことを楽しむことの大切さを説いています。
「隠居の素晴らしさを若いモンは知らずにいる。いつまでもぼやぼや働きゃイイってものではない。60歳でも元気に働けるよ?大きなお世話。豊かな人生はより早く隠居したものにこそやって来る。」
まさに上岡節ですね♪
大きなお世話!好き勝手生きる!!
好き勝手生きる!楽しい”隠居”の七ヵ条
上岡龍太郎の隠居論は、以下の7つの要素を大事にして、好き勝手生きることを推奨しています。
- 一歩前を行く – 他人に見られることを前提に生きる。思いっきり着飾る。
- 不条理嫌い – 理不尽なことには屈しない。でも、相手を見て、戦わず逃げる
- みんなと一緒 – 社会とのつながりを大切に、 頑張って町内会の寄り合いに参加!
- 嫁さん大事 – 家族との時間、自分で自分を懸命に変えようとしなければ滅びる
- 生き方自由 – やりたかったのにできなかったこと、やらなければならなかったのにやらなかったことを今からやるぞ!
- 無理もする – どっこいしょと声をかけて立ち上がり、動けば寝たきりにならない
- 涙を見せぬ – 過去を振り返る後悔を涙でなく、今からの行動につなげる。
どうでもいいことをいっぱいして、日常の小さな楽しみを見つけながらの隠居生活は楽しいものと言われています。どうしても暇になったら、現役に戻れば良い!というメッセージもあります。
好き勝手に生きる!は大事な教訓です
隠居生活の心境
上岡節全開という感じで、引退生活を楽しんでいるというのがわかるような本と思いきや、後半にかけては、健康、死、後悔などいろんな感情があったことを、どのように乗り越えられてきたかが、書かれています。「過去の上手な切り替え方」という章でじっくり書かれており、この部分は非常に面白いです。
私はまだそこまではないのですが、
将来こういう感情が出た際の参考にしたいです。
本を読んだ感想
隠居生活は、仕事を辞める以上の深い意義を持ち、自己発見と成長の旅と説いています。
その道のりは簡単ではなく、いかに余暇を楽しみながら、自分との向き合い方や変化していかなければならない等現実的な話もあり、面白い内容でした。
上岡龍太郎氏の「一歩前を行く」は、この成長の重要性を、一方「みんなと一緒」は社会とのつながりの維持の大切さを強調しています。また、「どうでもいいことをいっぱいする」は、日常の小さな楽しみを積極的に享受することで豊かな隠居生活を送る秘訣というのは、共感がもてます。
私も今後リタイア生活にむけて、自己実現、社会との関わり、柔軟な生き方の重要性を再認識しています。仕事から離れた時間を自己実現のために使い、地域社会や家族との関係を大切にし、新しい経験を積極的に受け入れることで、人生の豊かさを感じることが出来ると考えています。
【私の好きな上岡龍太郎さんの本です!古本を探せばあります】
まとめ
【上岡龍太郎『隠居のススメ』好き勝手に生きる】は、単に隠居生活の指南書ではなく、人生の豊かさを再考するための重要な一冊でした。上岡龍太郎氏の教訓を人生の第二幕をより豊かに、人生の質を高め、新たな生きがいを見つけるための新たな視点を提供してくれたと思います。
【読書記録!島田紳助さんの100の言葉!】
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