世界第4位の人口を持つインドネシア、また資源国としても注目を受けており、今後も高い成長率で経済を伸ばしていくことが期待されています。
今回は、大手ネット証券会社で購入可能な投資信託を使った投資を検討していきたいと思います。
個別株は調査が難しい!リスクが高い!などありますので、まずは投資信託でリスクを抑えながら入っていくのも一つの手かと思います。

成長するアセアンの中でも大きな経済規模を持つ大国です。
2つのインドネシア投資信託・ファンドを徹底比較
今回紹介するのは、下記の2つのファンドです。
他にもあると思いますが、今回はSBI証券や楽天証券など一般的によく活用されているネット証券会社で買えるものをピックアップしました。
- NNインドネシア株式ファンド(NNインベストパートナー社)おすすめ!
- イーストスプリング・インドネシア株式オープン(イーストスプリング社)

選択肢は意外と少なく、この2本をピックアップしました

資産規模も大きくなく、小回りが利きそうなファンドです
基本情報比較

インドネシアは、長期で成長していく国です。
人口も世界4位と巨大でASEANの大きな市場になりつつあります。
短期的には新興国のため、マクロ経済に左右される部分がありますが、長期的には右肩あがりで伸びていくと思っています。
投信の視点でも、長期で見たほうが良いと思います。
長期目線で複利で運用し、目先の利益より、10年後の果実を想像しながら、投資したいファンドとなります。
投資信託を選ぶ際の注意点として、
①手数料が安い・信託報酬が安い
②純資産は少なくとも100億くらい
という点に注意して選定していきたいと思います。
2021年12月時点の情報となります。

長期目線で積立ていく作戦が良いと思います。
2022年のアセアン経済は?こちらから参照ください!
各投資信託の内容
現在、主要なネット証券で購入できる投資信託は以下の2つになります。
それぞれの特徴についてみていきたいと思います。
純資産 2021年 | 組入 銘柄数 | 販売手数料 | 信託報酬 | |
---|---|---|---|---|
NNインドネシア株式ファンド | 17億円 | 93 | なし | 1.87% |
イーストスプリング・インドネシア株式オープン | 73億円 | 25 | なし | 1.88% |
手数料
手数料は両社同じ程度です。
資産運用額
資産額が約4倍近く、イーストスプリング社の投資信託が多くなっております。ある程度の規模があったほうが運用成績は安定するかと思います。この情報からは、イーストスプリング社のほうを選択したほうが良いと思います。
組入れ銘柄数
組入れ銘柄数は大きく異なっており、NNインドネシア株式ファンドは93銘柄、イーストスプリング社は25と少な目となっています。インデックスに近い動きや安定性という面では、NNインドネシアファンドになると思います。
NNインドネシア株式ファンド
NNインベストパートナー社が運用しています。
「NNインドネシア株式マザーファンド」への投資を通じて、インドネシア企業の株式(預託証券(DR)を含む)に投資する。成長性、収益性、安定性、流動性等を総合的に勘案して投資銘柄を選択し、トップダウン・アプローチによる業種別配分を加味し、ポートフォリオを構築する。ジャカルタ総合指数を参考指数とする。実質組入外貨建資産については、原則、為替ヘッジを行わない。
目論見書より
イーストスプリング・インドネシア株式オープン
イーストスプリング社が運用しています。
主としてルクセンブルグ籍外国投資法人「イーストスプリング・インベストメンツ – インドネシア・エクイティ・ファンド クラスJ(米ドル建て)」への投資を通じて、インドネシアの金融商品取引所に上場されている株式を実質的な主要投資対象とする。実質組入外貨建資産については、原則、為替ヘッジは行わない。
目論見書より
各ファンドの運用状況
基準価格の推移比較
2020年1月起点での基準価格の比較となります。
全ファンド、コロナショックで約40%ほど基準価格が減少していますが、その後はリカバリをしてきています。
2020年後半より、NNインドネシアのパフォーマンスがジャカルタ総合指数(JCI)より上回ってきています。
一方、イーストスプリング社はまだ2020年のコロナショックから立ち直っておらず、総合指数よりパフォーマンスが悪い結果となっています。

構成比
どちらのファンドも銀行・金融が一番のシェアを占めています。
イーストファンドのほうは、素材への割合が高いようですが、他はそれほど大きな差異はありません。
セクター | NN | EAST |
---|---|---|
金融・銀行 | 31.2 | 28.7 |
生活必需品 | 17.8 | 15.8 |
インフラ | 16.9 | 16.5 |
素材 | 10.9 | 20.7 |
資本財 | 7.0 | 6.5 |
その他 | 16.2 | 11.8 |
まとめ
運用資産額が17億円と、低いという点が気になりますが、現時点では広く分散投資をしているNNインドネシア株式ファンドのほうが、安定した運用成績を残していることがわかると思います。
インドネシアへの投資を考えている方は、こちらを参考にしていただければと思います。
インドネシア株は、ベトナムよりはかなり規模が大きいものの、まだ新興国の位置づけで、一時的に大幅に株価が下がることは想定しておく必要があると思います。
ファンドを積立で長く続けることで、新興国の成長の果実を得られる最高の方法かと思います。
リスクを十分に理解した上で、まずは投資信託からインドネシアへの投資を始められるのも良いかと思います。
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