新型コロナは戦争!ベトナムはどう戦ったか?

ベトナム旅行・生活

新型コロナウイルスのなかなか感染拡大は止まりません。世界の街の様子が、いろいろと流れてきますが、人々の生活は一変してしまいました。各国の政府は、第2次世界大戦以来の最大の惨事として、この危機を乗り切ろうと、激を飛ばしています。

そのなかで健闘しているのが「ベトナム」です。他国と比べても、国家的に十分な資金力もなく、医療体制も整っていない国が、とにかく素早い動きを見せて、数少ない感染防止に成功しています。

 今回は、ベトナムのコロナウイルスへの戦い方をまとめてみました。

レタントン
レタントン

日本も頑張っていきましょう!!

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国家の総力戦

マンションから掲揚されるベトナム国旗

新型コロナウイルスの感染拡大で、「国家の力量」が問われているように思います。まさに戦争という状態になってきていますが、総力戦という感じです。

国家の財力、知力、戦略、技術、政治の実行力、スピード、規模の大きさ等のすべての国家の能力が試される場になってきています。一度間違った戦略を取ってしまうと、多くの死者が出てしまう等の莫大な損害を出してしまいます。

感染が拡大している米国は、初期の対応は遅かったにしても、すぐに「戦時体制」に移行しており、都市封鎖、外出禁止令など必要な政策を打ちつつも、3月27日には2兆2000億ドルの経済対策を発表しています。

各企業に対しても大統領令による具体的な指示も発せられてるようです。その後にも、2兆ドル規模のインフラ再生予算が検討され始めています。大国としてのスケール感と速さ」を感じます。

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日本の対応

日本は、まだ行動制限は緩い状態で3月を乗り切り、ようやく4月7日に緊急事態宣言が発令されました。

戦争という言葉がご法度のこの国において、戦時の意識をもってくれ!という言葉は使うことが出来ず、国民それぞれが、周りの空気を読みながら、自粛するという形になっています。

レタントン
レタントン

日本政府の動きの遅さにイライラしますね。

政府も対策を次々に実施することが必要ですが、臨機応変という言葉はほど遠い対応の悪さがメディアからは伝わってきます。

緊急事態宣言とともに、経済対策として、110兆円という予算がでてきましたが、なんとも微妙な政策の数々で、「遅い、小さい」とかなり心配な状態です。

一時代前は国はダメでも、企業は強いというのが日本の特徴でしたが、このままでは感染者も増え、企業も存続できず、経済もおかしくなってしまいます。

何より国民が政府を信じられなくなっているのがとても心配です。ほんとに日本ってこのままで良いのかなぁ?!と思うのが、将来に向かって考えてしまった今回の騒動です。

 耐えて耐えて、情報を分析して、慎重に動く!

良いも悪いもこんな感じが日本の特徴ですが、今回の緊急事態では迅速な動きを期待したいですね。

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ベトナムの対応

ベトナムは、米国とはもちろんスケールは違いますが、とにかく少ない資源を上手に使いながら、この戦時を乗り越えている様子が伺えます。1980年近辺まで、戦争をしていた国ということもあり、そういった戦時の体制を乗り切る戦略が政府の中にあったのではないかと考えてしまいます。

政府の動きとそれに国民が協力するという体制があっという間に広がりました。

2月早々に対策を整え、徹底した防止策をうち、3月のヨーロッパ感染拡大後の対応も素早かったように思います。この先のことはわかりませんが、ここまでの対応は素晴らしかったと思います。

時系列でみる闘い方

<時系列にまとめました>

1月14日 ダナンで2名の中国人観光客が感染

1月21日 保険省が国民に向けて注意喚起(手洗い、うがい推奨)

1月23日 武漢市都市封鎖

1月23日ー29日 ベトナム旧正月(テト休暇)

1月24日 ベトナムー武漢便停止

1月30日 中国人への観光ビザの発給の停止、越中間の労働者派遣や旅行手配の停止、越中国境における商取引の制限など一連の緊急措置

2月1日 肺炎の流行を発表する首相決定を公布(学校休校、各施設で消毒を行う、公安や軍の施設の利用、仮設病院を設け感染疑いのある人々の特定、隔離、治療)

ベトナム・フック首相

2月5日 武漢在住のベトナム人帰国支援

2月14日 ビンフック省ソンロイ村(1万人)の閉鎖(20日間)

2月24日 韓国テグ便80名を隔離

2月24日 新型コロナ対策の歌「GhenCôVy」を発表

コロナの歌・ダンス流行

2月26日 感染者16人全員完治

2月26日 韓国などの感染流行地域からの入国拒否

2月末、日本は感染者215名

3月4日  カンボジアーホーチミンー名古屋便の乗客71名隔離

3月7日  17人目の感染者 ロンドンからの帰国者

3月15日 到着ビザ発行停止、欧州からの入国禁止

3月18日 外国人へビザ発給停止、査証免除者へ陰性証明書の提出要請

3月21日 全ての外国人のベトナム入国を一時停止

3月26日 娯楽施設・公共施設の閉鎖

3月末、日本は感染者数1887名

4月1日 全国社会隔離措置実施(この時点で感染者212名)15日間

4月3日 日本 外国からの入国禁止(49か国が対象)

4月7日 日本 緊急事態宣言 ※内容的にはベトナムの2月1日に出した内容

4月10日 感染者255名(回復済133人)

4月15日 全国社会隔離措置 延長

4月23日 全国社会隔離措置の緩和 268名の感染(224名が完治)

レタントン
レタントン

特に3月後半は日々状況が変わりましたが、とにかく速かった!

ミーちゃん
ミーちゃん

社会的混乱もあったと思いますが、国民は素直に従いましたね。

医療関係者の戦い

医療機関はもちろんのこと、軍隊まで活用して、徹底的な検査と隔離政策を行いました。医療関係者のことを、「白い戦士」とたたえ、最前線で働く関係者を鼓舞しつづけました。※Twitterの写真は各報道機関から転用しています。

航空会社・空港も戦いの状態へ!

社会隔離実施後の様子

国民は『コロナウィルスと戦う兵士』と名付け、一丸となって戦いました!

助け合いの精神も健在でした

陽性患者への徹底サポート

2020年4月25日時点で死者はゼロでした。回復した方は、下記のように記念撮影をして、明るいムードで退院をしていきます。

今後の世界

人の往来は厳しく制限されて、世界中で観光客がいなくなってしまいました。米国、欧州各国は厳しい外出制限で、経済活動が半分以上ストップ、アジア各国もほぼ同様の状況になっています。今後は南米、アフリカでの感染拡大も懸念されるとこです。

今後情勢がどのように動くかは流動的であり、それに合わせて対策も変えていくことが必要だと思います。あまり大きなことは言えませんが、コロナウイルスとの戦争でうまく戦った国が、感染終息後も国家としての地位を高めていきそうな気がします。

日本も頑張っていきましょう!

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