ベトナムの歴史の旅に!このまとめ記事では、古代の神話から現代の発展まで、ベトナムの歴史を探究します。ベトナム人のアイデンティティと国の発展を理解するための重要な情報を提供し、さらに詳しい内容を知りたい方のために、各時代の詳細な解説へのリンクも用意しています。
ベトナムの豊かな歴史に触れ、その国の真髄を感じることが出来ると思います。
この記事がベトナムの多様な歴史と文化への興味を深める一助となれば幸いです。
内容に間違ってる場合もありますので、
正確には歴史書など文献を確認させると良いかと思います。
ベトナム史年表
ベトナムの古代から近代までの歴史について、主な出来事を表した年表です。
年代 | 出来事 | 統治 |
---|---|---|
紀元前2879年 | フン・ヴォンがヴァンラン国家(文郎国, Văn Lang)建国 | |
紀元前287年 | アン・ズオン・ヴォンがアウラック国(奧雒, Âu Lạc)を建国 | |
紀元前207年 | チョウ・タがナム・ビエット国(南越, Nam Việt)建国 | |
紀元前111年 | 漢の武帝によるベトナム北部と中部の征服、三郡設置 | 中国統治 |
1世紀後半 | ハイ・バー・チュン姉妹が漢の圧政に対し反乱 | ↓ |
2世紀-3世紀 | ク・リエンが後漢に対して反乱 ラムアップ国を建国 | ↓ |
7世紀 | チャンパ国成立 (インド、東南アジア、中国との交易ルート確立) | 南部独立 |
939年 | バクダン江の戦いでゴ・クエンが南漢を破る 中国の支配から独立 | ベトナム 統治 |
968年 | ディン・ボ・リンが大越国を建国、首都をホア・ルーに設置 | ↓ |
1009年 | 李朝の創始者、李公蘊(リー・コン・ウェン)が即位 首都をタン・ロン(現在のハノイ)に遷都 | ↓ |
1225年 | 陳朝の成立、モンゴル帝国の侵攻に対抗 | ↓ |
1257年 | モンゴル帝国の侵攻(1257年, 1285年, 1288年) バクダン江での海戦でモンゴル軍を撃退 | ↓ |
1400年 | ホー・クイ・リーがホー朝を創立 | ↓ |
1407年 | 明がホー朝を滅ぼし、再び中国の支配下へ | 中国統治 |
1418年 | レロイが後レイ朝を成立させ、中国の支配から独立を回復 | ベトナム 統治 |
1527年 | マック・ダンズンがバク朝を建国、南北戦争勃発 | ↓ |
1771年 | 阮文岳らが西山朝を樹立、ベトナム統一 | ↓ |
1802年 | グエン・フエがグエン朝を建国 国号を「越南」(ベトナム)とする | ↓ |
19世紀 – 20世紀初頭 | フランス植民地時代 | フランス 統治 |
20世紀初頭 | ファン・ボイ・チャウやファン・チュー・トリンによる独立運動 | ↓ |
1930年 | インドシナ共産党の設立 | ↓ |
1940年代 | 日本軍のインドシナ進駐 | 日本統治 |
1941年 | ホーチミンがベトミンを設立 | ↓ |
1945年 | ホーチミンがベトナム民主共和国の独立を宣言 | ベトナム 統治 |
1954年 | ディエンビエンフーの戦いでフランス軍を破る ジュネーブ協定によりベトナム南北分割 | ↓ |
1975年 | 北ベトナム軍がサイゴンを占領し、ベトナム再統一 | ↓ |
中国との関わりが長く、近代も独立のために懸命に戦った歴史と言えます。
時代別のベトナム史
1.神話と伝説
紀元前2879年、英雄フン・ヴォン(雄王)がヴァンラン国家の礎を築きました。
ベトナムの神話と伝説の時代は、歴史と神話が融合し、国の起源を形成する魅力的な物語が語られています。彼はただの王ではなく、龍と妖精の子として語られる神話的な存在でした。彼の統治下、ベトナムは繁栄し、多様な部族が一つに統合されました。ベトナムのアイデンティティの基礎を築きました。
ここからベトナムは始ります!
古代フン大王が活躍する時代です。
ベトナム人の起源を知る!
2.中国による支配の開始
紀元前200年から100年代にかけて、ベトナムは政治的な変動の時代を迎え、中国の影響下で多くの変化を経験しました。
この時代は、ベトナムの政治的および文化的な景観を形成する重要な時期です。
紀元前287年、アン・ズオン・ヴォンがアウラック国を建国
紀元前207年、チョウ・タがナム・ビエット国を建国
そして紀元前111年、漢の武帝の手により、ベトナム北部は中国の直接統治下になり、次々に中国の制度が取り入れられていくことになり、ベトナムの礎が築かれていきます。
徐々に中国の制度や文化を取り入れていった時代です。
3.中国との独立に向けた戦い
漢の支配がはじまってから、ベトナムの大地は、中国の支配との激しい闘いの舞台となりました。
1世紀後半、ハイ・バー・チュン姉妹が漢の圧政に立ち向かい、独立の炎を灯しました。
一時的に北部ベトナムを解放しましたが、反乱は鎮圧され、再び漢の支配下に戻りました。
939年、バクダン江の戦いで、南漢を壊滅させ、約1,000年の中国支配に終止符を打ちました。
968年、大越国を建国し、ベトナムは新たな独立国家としての歩みを始めました。
ハイバーチュン姉妹の名前は現在でも道路に使われておりますね。
1000年続いた中国からの独立!
4.モンゴルとの戦い
李公蘊(リー・コン・ウェン)は1009年に即位し、首都をタン・ロン(現在のハノイ)に遷都し、ベトナムの安定と発展に努めました。
陳朝の時代、ベトナムはモンゴル帝国の強力な侵攻に直面し、国の運命を左右する壮絶な戦いを繰り広げました。
1257年、1285年、1288年の三度にわたる侵攻にも関わらず、ベトナムは勇敢に抵抗し、モンゴル軍を撃退していきます。
この時代は、ベトナムの独立と自己決定の精神を象徴しています。
日本の元寇から救ったとも言われる越国のモンゴル封じ
5.ベトナム混乱期、南北戦争時代
1407年、ベトナムは再び明の支配下に入り、政治的混乱と南北戦争の時代を迎えます。
この時期は、内部対立と外部の圧力が交錯する、ベトナム歴史上の転換点となりました。
その後1802年にグエン・フエがグエン朝を建国し、国号を「越南」(ベトナム)とします。
ベトナムの苗字で圧倒的に多いグエンさん
この王朝が長く反映してきたものだからですかね。
6.フランスによる植民地時代
アヘン戦争後、フランスの植民地時代が始まり、ベトナムは新たな支配と抵抗の時代に突入します。この時期は、ベトナムの独立への道のりにおいて、重要な段階を示しています。
しかし、この暗い時代に、ファン・ポイ・チャウとホー・チ・ミンが立ち上がり、ベトナムの自由を求める独立運動を始めました。
中国の手から逃れたベトナムは、次なる敵フランスが進駐してきました。
7.ベトナムの独立
1945年、ベトナムは歴史的な独立を達成し、長い抑圧からの解放と国家再建の新たな時代を迎えます。この時期は、ベトナムのアイデンティティと自立の象徴として重要です。
長い間の日本とフランスの支配からの解放と、ホーチミンの独立宣言により、ベトナムは新たな時代の幕開けを迎えます。しかし、この独立は短命に終わり、フランスの再侵攻により、新たな戦い、インドシナ戦争が始まりました。
日本軍の進軍の歴史は、日本人として知っておきたいです!
8.ベトナム戦争と独立
1945年から1975年にかけてのベトナム戦争は、国の運命を大きく変える激動の時代でした。この時期は、国際的な対立の中でのベトナムの苦闘と再統一の過程を示しています。
枯葉剤の散布、テト攻勢の衝撃、そしてパリ和平協定によるアメリカの撤退。
これらの出来事は、ベトナムの歴史に深い傷を残しました。
最終的に北ベトナムの勝利により、ベトナムは再統一されたものの、戦争の遺産は今もなお、ベトナムと世界に影響を与え続けています。
悲惨極まったベトナム戦争、そしてついに独立を勝ち取ります。
まとめ
今回、私たちはベトナムの歴史を古代から現代まで辿ってきました。この記事が、ベトナムの豊かな歴史と文化への理解を深める一助となることを願っています。
ベトナムの過去を学ぶことは、その国の真の美しさと強さを理解するための鍵です。この歴史の旅を通じて、ベトナムの多様な顔を発見し、その国の魂に触れることができることと思います。
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