【ベトナム株】フーニュアンジュエリー(PNJ)の業績・株価の見通し(2022年)

個別株

今回は、ベトナム宝飾業界唯一の上場着企業フーニュアンジュエリー(ティッカー:PNJ)のご紹介を行います。自社工場を持ち、ベトナム人に大変人気のあるブランドをもっています。

コロナの影響もあり、2021年の業績は未達となりましたが、まだまだ力のある企業で、どのように巻き返してくるのか、みていきたいと思っています。

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会社概要

概要

フーニュアンジュエリー社 Phu Nhuan Jewelry Joint Stock Company (PNJ)は、ベトナムトップのジュエリー製造販売会社で、同業界で唯一の上場企業となります。

PNJは、金・銀・宝石類の製造・販売を行っています。1,200億VNDの投資と年間400万個の生産能力を持つPNJジュエリー工場を管理・運営しています。ホーチミン市ゴーバップ区に保有する年産能力400万製品のジュエリーエ場は、国内最大規模を誇ります。宝飾職人約1000 人以上を抱え、国内最大規模を誇ります。

2019年末までに、PNJはすでに346の小売店、オンラインチャネル、3,000以上の卸売業者によるジュエリー流通ネットワークを構築しています。また、海外の13の国と地域に輸出されています。

PNJは2009年からホーチミン証券取引所(HOSE)に上場し、取引されています。

レタントン
レタントン

ベトナムNo1の宝飾類の製造・販売をおこなっている会社です。

ミーちゃん
ミーちゃん

ベトナム人に人気のあるブランドでお店もとても綺麗です♪

事業戦略・マーケット

Khai sai thuế, PNJ bị truy thu, phạt hơn 1 tỷ đồng
PNJ Next

国内販売網の整備

金宝飾品専門店【PNJ Gold】、銀宝飾品専門店【PNJ Siver】、高級宝飾品総合専門店【CAO Fine Jewellery】、フラッグシッフ店(旗艦店)【PNJ Next】、腕時計専門店【PNJ Watch】など、様々な専門店展開しています。

また、COVID-1 9を機に、家主にスペース賃貸料の値下げを求めたり、店舗を立地条件の比較的良い場所に移転したりするなどして店舗網を再編するほか、オンライン販売チャネルの増強を行っています。

ブランド戦略・海外戦略

スワロフスキーやディズニーといった世界的な大手企業と協力することで競争力を強化しており、海外ブランド腕時計の販売にも注力している。

新工業建設

南部メコンデルタ地方口ンアン省に2か所目となるジュエリーエ場を建設する計画をしている。

当初の年産能力は50万点の予定です。

公式ホームページ

英語版

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PNJ社の財務分析

2022年2月更新

レタントン
レタントン

データはSSI証券から取得しています♪

収益

2021年の売上は198,147億ドン、経常利益は12,873億ドンとなりました。(利益率 6.5%)

2022年の売上は217,690億ドン、経常利益は17,032億ドンの計画です。(利益率 7.8%)

前期と比較して、売上:9.9% 経常利益:32.3%の成長率です。

2021年はコロナの影響もあり、目標収益未達のまま終わりました。

大規模な投資を続けており、コロナ後に備えておりました。2022年以降は+20%成長を目指しており、今年の進化が問われると考えています。

資産価値

1株当たり純資産は、前期46,336ドン

あまり大きな伸びは示しておりません。

収益性・成長性

11株当たり純利益は、前期3,959ドン

今期は、5,238ドンになる計画です。(上昇率:32.3%)

キャッシュフロー

営業CFがマイナスになっており、また財務CFがプラスであることからも、非常に危うい状態がキャッシュフローからわかります。

レタントン
レタントン

VN30銘柄でキャッシュフローが悪い会社はあまりないのですが

ちょっと心配です。

配当利回り

配当は下記のようになっています。比較的安定して配当を出しているようです。

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チャート

<1年日足チャート>

11月15日に高値をつけて、そこから下落しております。

200日移動平均線でサポートしておりますので、ここを割らない形でしたら、トレンド継続と思われます。

決して業績が良い会社ではありませんが、小売業のコロナ反動買いへの期待もあり、引き続き良い形を継続しています。

今後の見通し

戦略は成功している

PNJは小売販売を強化するための戦略を実施しています。

  1. 魅力的なコンセプト「Style by PNJ」を発表
  2. 効果的な広告キャンペーン
  3. Pandoraとの協業による「マルチブランドストア」の実現

2021年上半期の純利益は前年同期比67.4%増となり、大きな成功を収めました。しかし 第3四半期に社会的距離を置いたことで、PNJのほとんどの店舗が閉鎖され、この成長は中断されました。

コロナが回復になったとき、この戦略は引き続き有力とされています。

コロナ後の回復

コロナで店舗閉鎖が余儀なくされ、数年前からの積極投資が裏目になる形となっています。

2022年は経済回復のストーリーが描けますが、財務状況が悪くなっていますので、注意が必要かと思います。

2022年には、純売上高と税引後利益は、前年比でそれぞれ20.3兆ドン(前年比18.4%増)と1.35兆ドン(前年比31.3%増)に達すると予測している。

PNJの1年間目標価格を116,500ドン/株から101,300ドン/株に調整し、アップサイドが17.8%であるが、短期的な見通しが悪いため、株の格付けを「BUY」から「OUTPERFORM」に格下げした。

SSI証券

まとめ・株価予想(独断)

業績には表られておりませんが、キャッシュフローを見ている限り、本業での収益および設備投資などでの財務的な影響もでていることが感じられます。

現在の株価は、理論株価ともほぼ一致しており、この銘柄の人気からすると、まだ上がる可能性は秘めておりますが、本業業績が回復するまで、「待ち」の姿勢を取りたいと思います。

<おすすめETF>

外国人枠が少ない銘柄を集めているETFとなります。PNJはこちらの構成銘柄です。

<その他小売業界との比較>

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