【ベトナム株】ビングループ(VIC)の業績・株価見通し

ベトナム株

今回は、ベトナム最大の時価総額を誇るビングループ Vingroup(ティッカー:VIC)について、現在の状況・財務や今後の見通しについてまとめました。

この企業は、ベトナムを背負って立つ企業として、今後のベトナムを占う企業といっても過言ではないと思います。この企業に投資している方はもちろんのこと、投資に興味がなくてもベトナムに関わっている方でしたら、この会社の情報は必見ではないかと思います。

ベトナムの国の政策と、この会社の政策は非常に似通っており、IRを読んでるだけでも面白いと思います。

レタントン
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株価は下落傾向です。上昇の見込みについて検討していきたいと思います。

事業内容

証券取引所には、不動産業として登録されていますが、不動産事業以外にも、IT、自動車、小売りなど様々なエリアに事業を拡げており、コングロマリット企業(業種の異なる企業間の合併や買収によって成立した、多業種間にまたがる巨大企業)と呼ばれております。

事業の柱

  1. テクノロジー、工業
  2. 教育
  3. 不動産
  4. ヘルスケア
  5. ホスピタリティ、エンターテインメント
ビングループ決算報告資料より
レタントン
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不動産会社から、テクノロジー会社への転換をはかっているように思います。

1993年に創業され、様々な分野でベトナムの第1線の企業として発展してきています。

子会社

ビングループは、上場子会社として下記の2社があります。

  1. ビンホームズ(VHM)
  2. ビンコムリテール(VRE)

グループの企業は、2020年現在で60社を超えており、多岐の分野で活動を行っています。

また、テクノロジー部門として、ビックデータ分析のVINBIGDATA、AI開発のVIN AI、自動運転のVANTIX、AI医療のVINBRAINなど、今後のテクノロジーの中心になる技術の開発を進めています。

経営層

会長は、創業者のファム・ニャット・ブオン会長(Phạm Nhật Vượng)です。

会長につきましては、下記の記事をご参考ください。

CEOは、Nguyen Viet Quang氏です。

1968年生まれと、まだ若く、手腕を発揮しています。

2017 年 4 月、Nguyen Viet Quang 氏が Vingroup の副会長に任命されました。2018 年の初めに、彼はこのグループのジェネラル ディレクターに任命されています。その後、自動車製造、スマートフォン事業と彼のもとに、資源が投入され、大きな成果を上げています。

Nguyen Viet Quang氏
レタントン
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VinFastの成否は、まだ数年かかると思いますが、ベトナムにとって自動車産業は多くの雇用を創出し、ベトナム経済の発展に大きく貢献しています。

ビングループの財務分析

PL

2021年の売上は1,700,000億ドン、経常利益は56,250億ドンの計画です。(利益率 3.31%)
前期と比較して、売上:+53% 経常利益:-60%となっています。

2020年は、利益率はなんとか前年比をキープできたものの、減収減益の決算となりました。

2021年も増収はするものの利益率の減少の予想となっています。

資本効率

1株当たり純資産は、前期117,362ドン
今期は、110,099ドンになる計画です。

1株当たり純資産、資本とも上り調子でしたが、ここ2年は横ばいになってきています。

成長率

1株当たり純利益は、前期2,711ドン
今期は、1,034ドンになる計画です。(上昇率:38.2%)

ROE、ROAとも低迷しており、右肩下がりの状態で、PERも80近い数値となっており、積極的に買える状況にはないと思います。

キャッシュフロー

投資が非常に大きくされているのが特徴的です。また、財務CFがプラスで、借入などが増えており、フリーCFが毎年マイナスであることも大変危険な状態であることが言えます。

配当利回り

2014年以降、配当はされておりません。

VN30銘柄

ビングループは、ベトナムでの超優良企業の指数であるVN30にも選ばれています。

四半期進捗・チャート

株価の推移となります。

2021年Q2

2021年4月に高値を付けて下落傾向が続いています。

今後の見通し

セグメント別収益

下記が、各分野別の収益状況になります。

利益を出して好調なのは、不動産関係になります。ヘルスケア、ホスピタリティ・エンターテインメント部門は減収で苦戦。教育はかろうじて増収増益を確保しています。

課題となっている子業部門に関しては、まだまだ規模が小さいものの、赤字が続いており、ここの立て直しが課題と言えます。

売上

粗利益

レタントン
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好調な不動産事業の収益を、工業分野に突っ込んでいますね。

事業の売却

2019年、小売り事業として展開していたスーパーマーケットVinMart134 店舗、コンビニエンスストアVinMart+ 2,888店舗を展開し、店舗数は合わせて3,022か所と国内最大規模を誇ったが、同事業をマサングループ[MSN]に売却した。

レタントン
レタントン

Vinmart は、Winmartとして名称を変更させるみたいですね。

また、2021年に入り、スマートフォンやテレビの開発・製造を中止するとの発表もありました。

ベトナム複合企業最大手のビングループは9日、スマートフォンとテレビの開発・製造を中止すると発表した。販売不振が続いており、今後も成長が見込めないと判断したもようだ。ビングループは2019年末以降、小売事業の撤退や航空事業への参入を断念するなど、事業の再構築を急いでいる。

Nikkei Assia
レタントン
レタントン

事業戦略がちょっと胆略的すぎるような気もします、、、

VinFast アメリカIPO

ビンファスト(VinFast)は4~6月に米国で新規株式公開(IPO)の実施を検討しているとの報道がありました。2022年より、Phase 3 Go Globalとして、世界進出を目標としており、こちらも楽しみな面となります。

 IPOによる調達資金は20億USD(約2200億円)の見通しだが、相場が堅調な場合は30億USD(約3300億円)となる可能性もあり、実現すれば地場企業として最大のIPOとなる。また、ビンファストは米国の証券取引所に上場する初めてのベトナム企業となる。

Bloomberg
レタントン
レタントン

これは未知数ですね、、、

IPOに関しては、コンプライアンスなどの課題がありそうです。

まとめ・株価予想(独断)

今回は、ベトナム最大の時価総額を誇るビングループについて、まとめてみました。

新しい分野に常に挑戦しつづけて、ベトナム全体を引っ張っているこの会社には、非常に魅力の感じる部分です。

指標的には、ここから買いに行くのは難しいと判断しますが、不動産事業が安定しており、ベトナムを代表する企業であり、時価総額も大きいことから、大きく崩れることはないと思います。

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