【ベトナム株】ビンコムリテール(VRE)の業績・株価の見通し(2023年)

個別株

今回は、商業施設を運営するビンコムリテール社(ティッカー:VRE)について、ご紹介したいと思います。

ベトナムを代表する企業の1つであるビングループの一員です。

主に商業施設の運営をおこなっています。

コロナ禍で商業施設が大苦戦する中、売上は減少したものの、高い利益率を誇っており、アフターコロナ銘柄としては注目できる企業の1つだと考えています。

2022年はV字回復を狙っているような計画ですので、注目していきたい企業です。

スポンサーリンク

会社概要

ホーチミン市Landmark81内のVincom Center

概要

ビンコムリテール (Vincom Retail Joint Stock Company )【ティッカー:VRE】は、2012年に設立され、小売店のセンターや関連サービスのリース、不動産の投資・開発・取引などを行っています。

2018年末までに、ビンコムリテール社はベトナムの63省・市で80のトレーディングセンターを管理・運営・リースしており、小売床面積の合計は150万m2に達しています。

VREは、2017年末からホーチミン証券取引所(HOSE)に上場し、取引されています。

レタントン
レタントン

ビングループの一員で、商業施設運営している会社です。

ミーちゃん
ミーちゃん

コロナで苦しんでいますが、ベトナムの発展とともに大きく成長する会社ですね。

事業戦略・マーケット

ハノイ市とホーチミン市の2大都市を中心に、全国63省・市中43省・市で80か所を運営しています。

  • 大都市の一等地に高級ショッピングモールビンコム・センター(Vincom Center)
  • 都市部の好立地に大型ショッピングモール「ビンコム・メガモール (Vincom Mega Mall)
  • 都市部に一家で楽しめるビンコム・プラザ(Vincom Plaza)
  • 街の小売店ビンコム・プラス(Vincom+)

ベトナム国内最高層でホーチミン市内の不動産コンプレックス「ランドマーク81」内にあるビンコム・センターはフラッグシップ店舗となっており、国内最大規模のシネコンやアイスリンクなどを併設しています。

VREの社歴(公式HPより)

公式ホームページ

英語版

スポンサーリンク

ビンコムリテール社の財務分析

2023.7月更新

レタントン
レタントン

データはSSI証券から取得しています♪

収益

2022年の売上は7,361億ドン、経常利益は2,776億ドンとなりました。(利益率37.7%)

2023年の売上は10,350億ドン、経常利益は4,680億ドンの計画です。(利益率45.2%)

前期と比較して、売上:40.6% 経常利益:68.6%の成長率です。

レタントン
レタントン

大幅に売上・利益とも増やす計画です。

期待できそう!

予想EPSは、2,010VNDになります。

レタントン
レタントン

本来、浮き沈みの少ない業態ですが、コロナ苦戦が目につきますね

自己資本比率

自己資本比率は、78.3%です。

資本効率

ROEは、8.7%  ROAは、6.9%です。

キャッシュフロー

営業CF、フリーキャッシュフローは非常に強くプラスを確保しています。

問題ないと思います。

配当利回り

配当は下記のようになっております。

2019年に配当が出ていますが、それ以降は止まっています。

スポンサーリンク

チャート

現在の株価は下記のようになっています。(FinAnt提供)

【ベトナムが味わえる♪ビナミルクのココナッツジュース!】

今後の見通し

Vincom Mega Mall smart City

コロナの影響を見ながらとなりますが、将来性は強い会社に思います。

直近では、一部のエンターテインメント事業(映画館、屋内遊び場など)はまだ開業が許可されていないため、同社はテナント向けに2021年Q4に5,000億VNDの追加サポートパッケージを開始する等、業績の影響は避けられない状態です。

同社は、21年第4四半期に約90のショップハウスを引き渡し、約4,000億ドンの収益を見込んでいます。また、68,000平方メートルのVincomMegamallスマートシティは2022年初頭に完全にオープンし、85%を超える占有率に達すると予想しています。

2026年までに床面積を約2.8倍に

ビンコムリテールは、総床面積を現在の170万平方メートルから約2.8倍となる470万平方メートルに拡大する計画を発表し、現在すすめています。

長期的には、近代的な小売業と人々の所得の急増を見込んでおり、企業成長の原動力になると考えられています。

<その他小売業界との比較>

まとめ・株価予想(独断)

ベトナム最大のショッピングモール運営会社であるVincom Retailは、今期高い売上・利益目標をたてており、将来の展望に楽観的な姿勢を持っていることを示しています。

ただし、経済の低迷、消費者行動の変化、他のショッピングモール運営会社からの競争の増加など、同社が直面する可能性のあるいくつかのリスクも存在します。

また、Vincom Retailは戦略的投資家との出資交渉を進めており、これはベトナムで最大のM&A取引の1つになる可能性があります。

このあたりの動向はみていきたいです。

ただ、各種指標は割高とでていますので、強い買い推奨はできませんが、現在の株価でもっておき、長期で成長を楽しみにするという保有の形であれば、よいのではないかと思います。

PERの過去5年平均は24.5で、予想EPSから見た適正株価は49,308VNDになります。

親会社のVingroupです。ビンコムリテール社の筆頭株主です。

グループ会社 最強の不動産会社Vinhomes

コメント

タイトルとURLをコピーしました