今回はベトナムを代表する証券会社・SSI証券(ティッカー:SSI)をご紹介いたします。
2023年に入り株価は低迷しておりますが、ベトナムの投資ブームにのり、業績は右肩あがりで成長しており、株式不況脱出後には、相場の主役にもなりえる会社となります。
今回は、SSI証券の財務状況と今後の見通しについてみていきたいと思います。
会社概要
概要
SSIセキュリティーズコーポレーション(旧サイゴンセキュリティーズインコーポレーション)は1999年に設立されました。
SSIの主な事業は、仲介、コンサルタント、投資のサービスを提供することです。
ハノイ、ホーチミン、ハイフォン、ニャチャン、ブンタウなどの大都市で幅広いネットワークを利用して提供しています。
この法人は、Morgan Stanley, HSBC, Vinamilk, Credit Suisse, BIDV, ANZ, C.T Group, Prudential VN, Deutsche Bankなど、大きなパートナーである国内外の投資家にサービスを提供しています。
2020年の仲介サービスからの収益は7,970億ドンに相当し、前年比36.99%増加しています。
証拠金ローン/エクイティは91.29%に相当します。
SSIは2006年にHNXに上場し、2007年からHOSEに移行しました。
大和証券が出資する日本語のサービスも充実した老舗の証券会社です。
財務状態もよく、さらに成長を続けていける会社です。
事業戦略・マーケット
本店(ホーチミン市)のほか、全国に支店・出張所12か所を展開しています。
口座開設
19万6000の証券取引口座を管理し、全国の証券取引口座数の7%を占める
証取別のブローカー業務シェア(2020年)
・ホーチミン証取:12.3%(1位)
・ハノイ証取:7.6%(1位)
両証取を合わせたシェアは11.9%で、7年連続で1位を堅持。
収益構成比率(2020年)
- 投資・出資:44.7%
- 証券関連サービス:30.1%
- トレジャリーマネジメント:22.5%
- ファンド運用:0.6%
- その他:2.1%
資本金増加
2021年には、株主資本を原資として、割当比率6対2で新株2億1910万株を発行する無償増資と、割当比率6対1で新株1億0955万株を発行する株主割当増資を行う。幹部社員へのインセンティブ(ESOP)として最大で新株1000万株を発行を行う等、発行後の資本金は11兆VNDに引き上げられる計画です。資本規模で国内最大の証券会社となります。
公式ホームページ
SSI証券の財務分析
2023年6月更新
データはSSI証券から取得しています♪
収益
2022年の売上は6,336億ドン、経常利益は1,698億ドンとなりました。(利益率26.8%)
2023年の売上は6,917億ドン、経常利益は2,032億ドンの計画です。(利益率29.4%)
前期と比較して、売上:9.2% 経常利益:19.7%の成長率です。
予想EPSは、1,363VNDになります。
2021年の最高値には届かぬものの、回復が期待できる計画だと思います。
自己資本比率
自己資本比率は、42.9%です。
増資をしながら、自己資本比率を高めていっています。
資本効率
ROEは、9.3% ROAは、3.3%です。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローがマイナスですが、それを財務で補ている形となっております。
配当利回り
配当金は連続で1,000ドン/株となっています。
四半期進捗・チャート
現在の株価は下記のようになっています。(FinAnt提供)
まとめ・株価予想(独断)
2022年後半から非常に弱い動きになっており、長期投資家は狙いたい株価水準となっています。
証券会社は競合が多く、手数料の割引合戦になっている部分もありますので、競合との動きも併せてみていきたいと思います。
PERの過去5年平均は14.0で、予想EPSから見た適正株価は19,122VNDになります。
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