今回は、ドラゴンキャピタル社が発行・運用しておりますVFMVN DIAMOND ETF(ティッカー:FUEVFVND)について、ご紹介いたします。
バランス良い成長企業がファンドのなかに組み入れられており、強い成長が期待できるETFとなります。
特にベトナムの外国人枠のため、購入できない銘柄を組み入れていることから、外国人投資家にとっては、ありがたい存在となっています。
VFMVN DIAMOND ETFとは
VFMVN DIAMOND ETF【ティッカー:FUEVFVND】は、VNDIAMONDインデックスのパフォーマンスを可能な限り再現することです。
VFMVN DIAMOND ETFは、事前に設定された投資目標を実行するためにパッシブ投資戦略を実装しています。
ベンチマーク
時価総額、流動性、株価収益率、外国人所有制限(FOL)、およびその他の選択された基準の基準を満たす、HCMC証券取引所(HOSE)に上場している企業で構成される時価総額加重指数をとっています。
インデックスは3か月ごとに見直されます。
外国人保有比率規制のある銘柄を集めてくれています。
構成銘柄
2021年9月末現在のポートフォーリオは次の通りとなっております。
構成銘柄はそれほど多くなく、10~20の銘柄で構成されています。
人気の高い、MWG、FPT、PNJの3銘柄で約45%の割合となっており、かなり攻撃的な構成になっていると思います。
Tlicker | 社名 | 比率 | 外国人枠 |
---|---|---|---|
MWG | テーゾイジードン投資 | 16.8 | 100 |
FPT | FPT情報通信 | 16.0 | 100 |
PNJ | フーニュアン・ジュエリー | 10.7 | 98.6 |
VPB | VPBank | 8.8 | 100 |
TCB | テクコムバンク | 8.3 | 100 |
GMD | ジェマディプト港湾海運 | 5.9 | 85 |
REE | リー冷蔵電気工業 | 5.3 | 100 |
MBB | 軍隊銀行 | 5.1 | 100 |
NLG | ナムロン投資 | 4.8 | 90 |
CTG | VIETIN BANK | 2.2 | 82 |
<セクターの割合>
銀行が38%とトップとなっています。
VPバンク、テクコムバンクやミリタリーバンクといった人気の銘柄が構成されています。
その次では、IT・小売りと続きますが、こちらはFPT社、MWG社が1社の構成ですね。
構成上位銘柄
テーゾイジードン投資 【MWG】
携帯電話販売で有名なデーゾイジードン投資会社です。
最近ではモバイルワールドという名前で呼ばれることが多いです。
外国人比率のため、ほとんど買えない会社です。
FPT情報通信 【FPT】
ベトナムのIT業界トップを走るFPT情報通信社です。
通信インフラ、ソフトウェア、AIなど幅広い分野でトップを走っています。
こちらも外国人比率のため、ほとんど買うことができません。
フーニュアン・ジュエリー 【PNJ】
ベトナム宝飾業界のトップフーニュアンジュエリー社です。
高級路線で進んでおり、ベトナム人に絶大な人気を誇っています。
VPBank 【VPB】
銀行業では、VPBankが入っています。
こちらはFEクレジットという消費者金融が強く、銀行+個人向けローンという形で成長を続けています。
テクコムバンク 【TCB】
マサングループであるテクコムバンクも近年支店を増やしており、今後さらに成長が予想されます。
軍隊銀行【MBB】
元軍系の通信会社大手Vittel社が筆頭株主になっている会社です。
新生銀行と組み、消費者金融系のグループ会社を持っています。
チャート
現在の株価は下記のようになっています。(FinAnt提供)
VNFINLEADインデックスに連動を目指すETFもあります。
まとめ
最新の構成銘柄や運用成績は、Dragon Capital社のWEBサイトで確認ができます。
自身のポートフォーリオを見直す際にも使用できるため、重宝すると思います。
外国人比率で買えない銘柄が中心で、特に外国人に人気の高いFPT社や MWG 社などが主要銘柄として入っているETFとなりますので、非常に使いやすいものとなっております。
ベトナムの証券口座で運用している方向けになりますが、購入をお勧めできるETFになっているかと思います。
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