【ベトナム株】ベトナムのAmazon・デジワールド(DGW) 社の業績・株価の見通し(2022年)

個別株

今回は小型株になりますが、近年急成長しているデジワールド Digiworld社(ティッカー:DGW)について、調査しました!

IT機器を販売する会社でしたが、近年ヘルスケアや日用品にも範囲を広げてきており、それらをベースに倉庫・流通、マーケティングなど業務の範囲を広げてきております。

まだ時価総額の低い企業ですが、各種ファンドにも取り込まれてきており、注目が集まってきております。

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会社概要

概要

デジワールド Digiworld Corporation (DGW)は、2003年に設立されたベトナムの卸売業の大手です。

10年で売上が5倍になったことや成長性企業トップ500にも選出されています。

DGWは、Acer、Dell、東芝、Logitech、Belkin、Schneider Electricなどの大手ブランドの長年の販売代理店です。2014年には、世界有数のコピー機メーカーであるリコーの販売代理店となりました。最近では、中国のシャオミ、米国アップルの輸入代理店となり、ベトナム国内市場に製品を流通させています。

現在、DGWはハノイ、ダナン、ホーチミンに3つの支店を持っています。また、ラオス、カンボジア、ミャンマーにも製品を販売しています。

レタントン
レタントン

主に海外IT製品を取り扱う仲介業者でしたが、物流・マーケティングにも力を入れ

海外製品とベトナムの市場をつなぐ、非常に大事な会社になってきました。

ミーちゃん
ミーちゃん

とにかくすごい成長率で伸びている会社です。

事業戦略・マーケット

IT機器の販売から始まったこの会社は、現在約1万8000か所から成る広範な販売網を構築しており、LazadaやTikiにShopeeなどの電子商取引(Eコマース)にも販路を広げています。

現在は、日用品やヘルスケア製品も展開しており、こちらを事業の柱に育てていっています。

IT機器の販売では、米アップル社((Apple)との間で、戦略的パートナーシップ契約を締結しました。これにより、ベトナムで全てのアップル製品を取り扱うパート ナーになり、アッブル製品を直接輸入し、保証サービスを提供しています。

また、小米(シャオミ=Xiaomi)をはじめとするベトナムで未普及の携帯電話ブランドなど向けの市場開拓サービス(市場調査分析、マーケティング、修理・メンテナンス)を展開し、販売を促進するサービスを行っています。

日用品系では、ネスレベトナム(Nestle Vietnam)の栄養食品の独占マスターディストリビュータ契約を締結し、ネスレが持つ流通ルートである病院、薬局、診療所向けに販売するほか、自社の流通網を通じても栄養食品を消費者に届けています。

売上高構成比率(2021年)

  • 携帯電話:47 %
  • ノート型パソコン・タブレット端末38%
  • オフィス機器13%
  • ヘルスケア・ビューティケア商品・日用消費財2%

<IT機器流通イメージ図>

IT機器流通イメージ図 (公式HPより)

<ヘルスケア・日用品流通イメージ図>

ヘルスケア・日用品流通イメージ図(公式HPより)

これらの流通データを使い、マーケティング、eコマース、店舗運営なども手掛けています。

ベトナムXio Mi直営店は、DIGIWORLDが担当

公式ホームページ

英語版

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デジワールド社の財務分析

2022.2月更新

レタントン
レタントン

データはSSI証券から取得しています♪

収益

2021年の売上は213,509億ドン、経常利益は8,229億ドンとなりました。(利益率 3.9%)

2022年の売上は266,886億ドン、経常利益は10,306億ドンの計画です。(利益率 3.9%)

前期と比較して、売上:25.0% 経常利益:25.2%の成長率です。

綺麗な右肩あがりの売上ですね。利益率もキープしています。

レタントン
レタントン

2021年は急上昇の年となりました。

この勢いはさすがに続きませんが、それでも25%成長をうち出しています。

資産価値

1株当たり純資産は、前期73,944ドンです。

2021年Q2で増資をしており、1株あたり資産が低下しています。

高い成長力をもっていますので、調達した資金を早く収益に変えてくると思います。

収益性・成長性

1株当たり純利益は、前期6,505ドン

今期は、8,146ドンになる計画です。(上昇率:25.2%)

レタントン
レタントン

まさに成長企業という感じの伸び率ですね。

キャッシュフロー

2年連続で営業キャッシュフローがプラスとなっており、この企業の好調ぶりが発揮されています。

配当利回り

500ドン~1,000ドンあたりの配当を続けています。

現状の株価からは、利回りはそれほど高くありません。

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チャート

<1年日足チャート>

綺麗な右肩あがりになっておりますので、問題ないと思います。

<3年週足チャート>

綺麗な右肩あがりになっておりますので、問題ないと思います。

今後の見通し

2022年の利益成長は、次のことを前提として、力強よさを継続していくと考えられています。

携帯電話電話の買換え需要

  • Xiaomiは依然として市場シェアを獲得できる。
  • 2G / 3Gネットワ​​ークから4Gネットワ​​ークに切り替えが進む。
  • iPhone13の販売が好調

オンライン授業用のラップトップ需要

政府はオンライン学習用のラップトップを購入するために75,000億ドンの補助金を承認しました。

これは、家庭教育と学習の適用を維持する緊急性を示しています。

COVID-19の流行が再び発生した場合、労働者と学生が仕事に対応するためにラップトップを装備しなければならない可能性があると述べています。

消費財

ベトナム人の間で健康が最大の関心事になり、ベトナムは「ニューノーマル」に適応します。

Digiworldは、エピデミック対策製品が将来成長すると予想しています。

Xiaomiの独占販売停止

これまで、Xiaomiの製品をXiomi社と合同してベトナム市場に展開してきましたが、2022年よりFTR社にも提供し、販売網を広げるという発表がありました。

これにより、株価は下落していましたが、Digiworld社は計画通りであり、問題ないという発言をしております。

Digiworldのビジネスモデルは、マーケティングによる市場開拓であり、それが成功し、ベトナムに幅広く受け入れられることはむしろプラスと考えているようです。

Whirlpool社との提携

家電の米国大手であるWhirlpool社との提携が決まり、2022年はこちらを市場展開して、今後 2~3 年でシェア 8~10%を目指していきます。

まとめ・株価予想(独断)

今期の予想収益も25%の伸びとなっていますが、かなり保守的な予想に思います。

収益モデルを見る限り、「ベトナム国内の消費の伸び」、「海外製品のベトナムへの進出」の両面からプラスになる要素があるため、会社的にもまだまだ伸びる要素を持っていると思います。

将来性を期待して、「買い」を検討したいと思います。

<その他小売業界との比較>

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