【ベトナム株】発電第2位・PVパワー(POW)の業績・株価見通し(2022年)

個別株

今回は、ベトナム電力グループ(EVN)に次ぐ第2位の発電量を誇るPV POWER社(ティッカー:POW、正式名称:Petro Vietnam Power)の業績・株価見通しについて、記載いたします。

電力需要は高まる一方のベトナムにおいて、発電力の拡大は急務であり、この会社の伸びていく原動力になっています。

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会社概要

概要

ペトロベトナム電力株式会社(PV Power)は、ベトナム石油ガスグループの決定番号1468/QÐ-DKVNに基づき、2007年に設立されました。

PV Power社は、発電、送電、貿易、輸出入を主な業務としています。

公社は2018年7月より株式会社モデルのもとで操業を開始しました。

PV Powerは、ガス火力、石炭火力、水力発電所など、合計4,205 MWの発電所07基を管理・運営しています。

毎年、全国の電力網に約210億Kwhを供給し、全国の商用電力生産量の13-15%を占め、EVNに次ぐ第2位に立っています。

PV Powerは、2018年3月からUPCOM市場で取引されています。

レタントン
レタントン

ペトロベトナムグループでベトナム第2位の発電規模を誇ります。

ミーちゃん
ミーちゃん

エネルギー価格高騰に伴い、利益率が改善していきています。

ベトナムのガス火力発電のリーダー

POWは発電市場において最も優れた発電事業者の一つであり、総発電量は1,000万kWです。

特筆すべきは、POWが現在のガス火力発電のリーダーであることです。

フル稼働の既存プラント3基を所有(ガス火力発電所全体の38%)し、さらにNhon Trach 3とNhon Trach 4の2つの重要なプロジェクトが控えています。(750MW/プラント)

公式ホームページ

英語版

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ペトロベトナム社の財務分析

2022年3月現在

レタントン
レタントン

データはSSI証券から取得しています♪

収益

2021年の売上は245,654億ドン、経常利益は23,193億ドン(利益率 9.4%)

2022年の売上は327,470億ドン、経常利益は45,190億ドンの計画です。(利益率 13.8%)

前期と比較して、売上:33.3% 経常利益:94.8%の成長率です。

レタントン
レタントン

2021年は相当な落ち込みを見せてます。

資産価値

1株当たり純資産は、前期22,160ドンです。

PBRは、1.3とベトナム企業の中では低めの値となっています。

収益性・成長性

1株当たり純利益は、前期693ドン

今期は、1,351ドンになる計画です。(上昇率:94.8%)

2022年は巻き返しになりそうです。

キャッシュフロー

営業キャッシュフローが常にプラスになっており、安定しております。

投資や配当にも力をいれており、健全なキャッシュフローになっているようです。

配当利回り

配当は2020年より出しています。

200ドン~300ドン出ており、利回りは1.5%~2%です。

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チャート

チャートは力強い上昇トレンドとなっています。

<日足1年チャート>

<週足・3年チャート>

今後の見通し

電力需要は旺盛

コロナが制圧され、ベトナム全土に電力不足という傾向がつづいていきます。

経済成長からみても、電力需要はますます伸びていくものと思われます。

POWの出力は2021年度に前年比5%減となり、その後16%回復すると予想しています。

火力発電所は、前年同期比で増加します。

エネルギー種別では、石炭火力の出力は緩やかに増加すると予想します。

水力発電は、2022年度には前年比18%減となります。

ガス火力は、2022/2023Fに前年比31%増/3%増を予想。

全体として、POWの2021年度の純利益は前年度比11.0%増となり、引き続き回復する見込みです。

Nhon Trachガス発電所

POW WEBサイトより

Nhon Trachガス発電所3、4は長期的な成長エンジンになっていきます。

これらは、ベトナム初のLNG発電所となります。ティバイ・ターミナルから輸入したLNGを使用し、商業運転を開始する予定です。

これらの発電所は、それぞれ23年第4四半期、24年第2四半期に生産を開始し、2024-25年のPOWの売上は前年比24.2%増と予定です。

まとめ・株価予想(独断)

ベトナムの電力事情から考えますと、電力需要はさらに高くなっていき、この企業にとっては追い風とみて良いと思います。

現在の主力が火力発電という形ですが、LNG移行なども計画的に進めていっています。

2022年の収益レベルを考えると、理論株価は2.3万ドンとなり、現在上昇中の株価からは、ちょっと買いにくい水準になってきていると考えています。

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