今回は、テーゾイジードン投資 – Mobile World Investment Group(MWG:HOSE)という会社についてご紹介したいと思います。
ベトナム最大の携帯電話・家電販売会社で、ベトナムのトップ企業として先頭を走ってきました。
ベトナムでは都心部も含めて、ちょっと外れた街にも、テーゾイジードンの看板が見れると思います。
今回は、この会社の今後の戦略と成長戦略について考えていきたいと思います!

ベトナム最大のモバイル販売・家電量販店ですね♪

とても親切な店員さんがいて気持ちの良いお店です
会社概要

携帯電話やIT機器の販売で国内最大手、家電販売大手の会社です。
オンラインショッピングストア( thegioididong.com )を開設しており、国内最大のアクセス数を誇っています。
設立からこれまでコア事業に集中する戦略を堅持し、国内最大手の電子商取引企業となることを目指しています。
ラオスやカンボジア、ミャンマーへ市場を拡大するなど、海外にも積極的に打って出る戦略をとっています。
さらには近年スーパー事業である「Bach Hoa Xanh」、家電販売の「Dien May Xanh」などを次々にオープンして事業を拡大しています。
売上高構成比率(2021年)

家電:55% 携帯電話・パソコン:25.7% 食品:22.9%
系列店
- 携帯電話、パソコンの販売「thegioididong.com」
- 家電製品の販売 「Dien may XANH」
- 食料品「Bach hoa XAN」
店舗数
家電販売のDien may Xanhが1,992店舗、携帯電話販売のthegioididong.comが970店舗となっており、地方を中心に増えてきています。

IRサイト
会社の情報も英語で発信されており、海外の投資家に対しても、積極的に情報開示をしていこうという姿勢があり好感がもてます。

モバイルワールド社の財務分析
2023年7月更新

データはSSI証券から取得しています♪
収益
2022年の売上は134,722億ドン、経常利益は4,100億ドンとなりました。(利益率3.0%)
2023年の売上は135,000億ドン、経常利益は4,200億ドンの計画です。(利益率3.1%)
前期と比較して、売上:.2% 経常利益:2.4%の成長率です。

予想EPSは、2,869VNDになります。

自己資本比率
自己資本比率は、42.9%です。

資本効率
ROEは、18.5% ROAは、6.9%です。

キャッシュフロー
投資が大きいのが目につきます。

配当利回り
毎年500ドン~1000ドンの配当が出ています。

チャート
現在の株価は下記のようになっています。(FinAnt提供)
今後の見通し
MWG(モバイルワールドグループ)の2023年と2024年の見通しについての証券各社より分析が行われています。
純利益の予想
- 2023年の純利益予想は3兆ドン(前年比27%減)、2024年の純利益予想は4.6兆ドン(前年比52%増)としています。
- 2023年第1四半期の底を迎えたと考えられ、売上が回復しています。
予測の修正
- 2023年と2024年の純利益予想をそれぞれ24%減と8%減で下方修正しました。
- 1年目標価格を43,900ドン/株に引き下げ、値上がり可能性は現在株価の15.1%としています。
会議の主な内容
- MWGの強力なキャッシュフローが競合他社から市場シェアを獲得するための有利な立場を提供している。
- 百貨店の損益分岐点への到達は難しいが、コスト削減策により利益は改善していくと見込まれています。
- マクロ経済的困難は緩和されると期待されており、2024年の利益は回復すると予測されています。
- 長期投資家は値下がり期間中の購入を検討するとの見解が示されています。
上振れ要素と下振れリスク
- 上振れ要素として、百貨店セクターの利益改善の早期化や一般消費財の消費回復の早期化などが挙げられています。
- 下振れリスクとして、一般消費財の消費回復の遅延や消費者金融会社の資本金困難などが挙げられています。
まとめ・株価予想(独断)
今回は、携帯電話・家電販売のベトナム最大手のテーゾイジードン投資 (MWG)をご紹介しました。ベトナム人全体の収入が伸びてきており、売れ続けてきています。
今後さらに伸びていくことが期待できそうです。
PERの過去5年平均は15.0で、予想EPSから見た適正株価は43,168VNDになります。

<その他小売業界との比較>
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