ベトナム優良銀行の1つであるVPバンク(Vietnam Prosperity Joint Stock Commercial Bank)をご紹介いたします。
VP Bankはベトナムの金融業界で重要な位置を占め、多様な銀行サービスと取り組みを通じて、顧客に対して包括的なサービスを提供しています。
VPBankは2023年3月に、三井住友フィナンシャルグループのSMBCコンシューマーファイナンスに14億ドルの株式を売却する予定を発表しました。
これにより成長と戦略的パートナーシップが期待されています!
三井住友との提携は期待がかかりますね♪
会社概要
概要
Vietnam Prosperity Joint Stock Commercial Bank(VPBank)は、1993年に非国営の民間企業として設立されました。
VPBankは、金融商品の提供と信用供与を中核事業としています。
国際銀行サービス、外貨取引、金融投資、リスク管理、資本保護にも携わっています。
2020年の純利息マージン(NIM)は8.82%で、前年比で-0.72%減少し、上場企業のトップ5にランクされています。銀行。不良債権比率(NPL)は3.41%です。貸倒引当率は45.31%です。
バーゼルⅡ適用済
VPBankは、2017年8月からホーチミン証券取引所(HOSE)に上場され、取引されています。
消費者金融の最王手FEクレジットを傘下に持ち、多くの顧客基盤を持つ銀行です。
事業戦略・マーケット
VPBankは、「夢のアクション」をモットーに、最も消費者に優しい銀行になる方向で誕生しました。
VPBankは常に6つの明確なコアバリューに基づいて運営されてきました。
顧客中心、効率的、野心的、常に人を育て、常に信頼し、違いを生み出します。
セルフ窓口端末導入
窓口業務のオンライン化を進めており、業務の効率化にも積極的です。
FE Credit
消費者金融のトップシェアを持っており、クレジットカード、個人ローン、バイクローン、携帯電話ローンなど幅広く展開しています。これらにより、多くの顧客リストを抱えており、また消費者金融業の伸びも今後大きくなってくると思われます。
三井住友フィナンシャルグループ出資
出資の狙いについて、添付のファイルより
公式ホームページ
VPバンク社の財務分析
2023年7月更新
データはSSI証券から取得しています♪
収益
2021年の売上は443,015億ドン、経常利益は145,805億ドン(利益率 32.9%)
2022年の売上は546,260億ドン、経常利益は152,500億ドンの計画です。(利益率 27.9%)
前期と比較して、売上:23.3% 経常利益:4.6%の成長率です。
売上・利益とも伸びてきており、好調の銀行業界においても、高い成長率を保っています。
自己資本比率
自己資本比率は、16.4%です。
資本効率
ROEは、17.8% ROAは、2.9%です。
キャッシュフロー
2021年に投資によるキャッシュフローが大きく出ています。
配当利回り
配当は過去5年間出ておりません。
株価・チャート
現在の株価は下記のようになっています。(FinAnt提供)
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今度の見通し
三井住友銀行(SMBC)に対する私募株式発行計画を承認しました。
この計画では、11億9,000万株以上の私募株式を予定価格1株当たり30,159ドンで発行し、総額は35兆9,000億ドン以上に相当します。
これによりVPBの資本総額は約140兆ドンに増加する見込みです。
資本の増強により、VPBは拡大や事業拡充に向けて資金を手に入れることができるでしょう。
まとめ・株価予想(独断)
今回はVPBANKの今後の業績・株価見通しについて記載しました。
三井住友への資産売却に伴い、大きな資本の増加となっており、こちらの資金をどのように有効活用するかが大きなポイントとなっています。
資産価値・事業価値とも右肩あがりになっており、理論株価があとになって実際の株価に追随していることからも、投資家にとって信頼ある会社として認識されつつあるのかと思います。
PERの過去5年平均は9.3で、予想EPSから見た適正株価は26,482VNDになります。
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