【ベトナム株】高配当・ペトロリミックス(PLX)の業績・株価見通し(2022年)

個別株

今回は、ベトナム最大の石油供給会社ペトロリミックス(ティッカー:PLX)の業績・株価見通しについて、記載いたします。

2020年、21年とコロナで大幅な減収・減益となりましたが、コロナ明けは強い国内需要から巻き返しを図ってくると思われます。原油高もこの会社にとっては追い風になるものと思われます。

スポンサーリンク

会社概要

概要

ベトナム国営石油グループ(ペトロリメックス)は、以前はベトナム国営石油公社として知られ、1995年に設立されました。

ペトロリメックスは、主に石油・ガス製品の輸入、販売、小売を行っています。

2,700カ所以上の自社小売店と2,800カ所以上の全国代理店の流通ネットワークを持ち、あらゆる種類の石油製品を供給する最大手です。

PLXはベトナムで50%のシェアを持つマーケットリーダーです。石油流通部門 PLXは、多くの競争力を保有しています。

  1. 全国的な石油スタンドのネットワーク
  2. 最大規模の技術力
  3. 高品質・高信頼性

また、Petrolimexは、PLC、PGC、PG TANKER、PJJICOなどの確立されたブランドで、保険、銀行、輸送などの様々なビジネスラインを運営しています。

PLXは2017年4月からホーチミン証券取引所(HOSE)に上場し、取引されています。

主要株主には、JX石油開発、ENEOSなどの名前もあります。

レタントン
レタントン

ベトナムのガソリンスタンドでおなじみの会社です。

ミーちゃん
ミーちゃん

コロナショックで大打撃を受けましたが、現在は立て直してきています。

事業戦略・マーケット

5500か所から成る国内最大規模のガソリンスタンド網(直営店2700か所、代理店2800か所)を確保し、石油・ガソリン小売業者の中で最大のシェア50%を誇ります。

2020年石油シェア(VNDirect資料:VietnamBizより参照)

ガソリンスタンド網を引き続き拡大すると共に、ガソリンスタンドで車両保険、修理・メンテナンスサービスを提供するほか、洗車サービスや薬局、コン ビニ運営目的などで外部企業にスペースを賃貸する戦略を取り、固定費削減を続けています。

石油関連製品販売量(2020年):1 239万m3、アスファルト、液化石油ガス(LPガス)、潤滑油の各事業でもシェア上位を誇ります。

2016年からJX日本石油を戦略的パートナーとして迎え、同社から支援を受けています。

政府が、2026年末までに保有比率を51.0%に引き下げる計画をしています。

公式ホームページ

英語版

スポンサーリンク

ペトロリミックス社の財務分析

2022年2月更新

レタントン
レタントン

データはSSI証券から取得しています♪

収益

2021年の売上は1,692,102億ドン、経常利益は37,814億ドンとなりました。(利益率 2.2%)

2022年の売上は1,822,570億ドン、経常利益は49,060億ドンの計画です。(利益率 2.7%)

前期と比較して、売上:7.7% 経常利益:29.7%の成長率です。

2021年は非常に厳しい状況でしたが、黒字は何とかキープした模様です。

資産価値

1株当たり純資産は、前期41,556ドンです。

2019年から落ち込んでおりましたが、少しずつ回復してきています。

収益性・成長性

1株当たり純利益は、前期1,711ドン

今期は、2,220ドンになる計画です。(上昇率:29.7%)

売上が順調に増えてきていることから、少しずつ収益率もあげってきています。

キャッシュフロー

2021年は黒字に何とか戻したことで、キャッシュフローはプラスになっています。

配当利回り

今期は減配となっております。かつては、4%~6%の配当が出ておりましたが、2021年は低調な状態になりました。業績が回復することにより、配当が復活することに期待したいと思います。

スポンサーリンク

チャート

<1年日足チャート>

5万ドン~6万ドンのレンジで動きが続いてます。

ロックダウン明けからは上昇傾向が続いていますので、このまま継続していければよいと思います。

<3年週足チャート>

週足チャートでも、なかなか上げきれない様子が読み取れます。

今後の見通し

ロックダウン終了に伴い、石油需要は大きくなってきています。

VNDirectは、ペトロリメックスが2020年の安値から2021年から2022年にかけて力強く回復し、2022年は246%、来年は28%の純利益成長を記録すると予想しています。

配当もそれに伴って、5%程度に戻ることを予想しています。

比較表、VNDIRECTより

まとめ・株価予想(独断)

2021年はロックダウンもありながら、Q4以降需要回復に伴い、回復をしてきました。

2022年以降も、石油需要は増えてくることからも手堅く成長をしていくと予想されます。

ただ、理論株価<現在の株価であり、チャート的にも、レンジ相場を抜けることが必要かとおもいますので、まだ買いが積極的にできる状態にはないと思います。

高配当が魅力の銘柄ではありますので、配当狙いの方はレンジの下のあたりで拾うことも良いと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました