【ベトナム株】銀行業界の各社比較とおすすめ(2022年)

業界別

今回は、ベトナム銀行業界の各社を業績を比較していきたいと思います。

銀行各社で上場企業の34%の利益を稼ぎ出している業界ですので、株式投資の中心にくる業界かと思います。

2022年もこの傾向は変わっておらず、ベトナム株投資のポートフォーリオの中心におくべきセクターかと思います。

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2022年の展望

多く銀行は、2022年の見通しについて前向きな見方をしている。

税引前利益の成長計画は平均で前年比31%増であり、貸出残高目標は、中央銀行によって承認される貸出残高の伸び率上限に依存しています。

注意すべき点は、不動産や社債への貸出を引き締める最近の動きの影響を完全には反映していないことです。社債市場の状況がより明らかになるまで、短期的なリスクはまだあると考えている。

業務利益は、貸出残高のより強力な伸びと手数料収入とも明るい見通し

貸出残高の伸びは、需要と供給の両面により、2021年よりも力強いものになると予想される。

社会的距離が緩和された2021年第4四半期には、経済活動が再び増加し始め、(特に法人顧客からの)借入需要は非常に強かった。この勢いは2022年にも続くと予測している。景気の回復に伴い、リテール分野も借入需要が高くなるだろう。

SSI証券 2022年銀行業界見通し

NIMは、預金金利が上昇しているにもかかわらず、安定していると予想される。

経済成長を支えるために、中央銀行は2022年も緩和的な金融政策を維持し、予想外のインフレ圧力がなければ金利変動幅が狭いと予測している。

SSI証券 2022年銀行業界見通し

債務再編による質の悪い銀行の洗い出し

通達16/2021によると、2022年1月15日から銀行は要管理債権と延滞債権のリストラを目的として社債を購入することは許可されていない。

これにより、企業が不良債権を新たに発行される債券に置き換えることがより困難になる。さらに、通達14に基づく債務再編は、2022年6月30日に終了する予定であり、その後、銀行で実際の不良債権データが明らかになる。

ベトナムでの新型コロナ流行の第4波による強い影響と、これら2つの重要な期限のために、弱い銀行や少ない引当金のある銀行の信用リスクについて懸念を持っている。

SSI証券 2022年銀行業界見通し
レタントン
レタントン

財務状態が良い銀行と悪い銀行のあぶり出しが行われているようです。

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上場各社の紹介

HOSE/HNX/に上場している会社の紹介となります。

銘柄 社名 取引所 特徴
ACB アジアコマーシャル銀行 HOSE 個人向けリテールに注力する大手民間銀行
BAB バックアー銀行 HNX ハイテク農業向け貸付に注力する中堅銀行
BID ベトナム投資開発銀行 HOSE 元4大国営銀行、最も歴史のある銀行
CTG ヴィエティンバンク HOSE 元4大国営銀行、旧商工銀行、三菱UFJが資本参加
EIB エクシムバンク HOSE 前身は輸出入銀行、企業向けサービス(輸出入決済)強い。三井住友が資本参加
HDB HDバンク HOSE 前身はホーチミン市住宅開発銀行、傘下の金融子会社(HDセゾン・ファイナンス)にクレディ・セゾンが出資
LPB リエンベトポストバンク HOSE ベトナム郵便総公社が出資する中堅銀行。保険業との連携強化
MBB 軍隊銀行 HOSE 前身は国防省系企業の民間会社、消費者金融事業で新生銀行が出資
MSB マリタイムバンク HOSE 外貨取扱業務に強みを持つ中堅銀行、世界60か国(約600銀行)と提携、ベトナム最優秀銀行賞受賞(2020.米専門紙)
NVB クオックザン(国民)銀行 HNX 平均的な規模の銀行
OCB フオンドン銀行 HOSE あおぞら銀行が15%出資、イタリア保険大手・ゼネラリと提携
SHB サイゴンハノイ銀行 HNX 元カントー省の地方銀行、SHBダナン、サイゴンFCのスポンサー
SSB シーバンク HOSE 前身はハイフォン商業銀行、プレデンシャルと提携。財務良好
STB サコムバンク HOSE ホーチミンを本拠とする民間大手銀行、南部での知名度高い
TCB テクコムバンク HOSE

マサンが15%出資、大手企業(ビン、ベトナム航空)と良好な関係を築き、融資を伸ばしてる

TPB TPバンク HOSE デジタルバンキングに強み、FPT出資、無人銀行サービス強化
VCB ベトコムバンク HOSE 元国営4大銀行、みずほ銀行が資本参加、ベトナム最大の銀行
VIB ベトナム国際銀行 HOSE 自動車ローンでシェアトップ、豪コモンウェルス銀行が出資
VPB VPバンク HOSE 中堅民間銀行、消費者金融子会社(FEクレジット)はシェア55%
レタントン
レタントン

各銀行特徴があるはずですが、名前だけではわからないですね。

ミーちゃん
ミーちゃん

UPCOMの企業は情報が少ないため、HOSE・HNXの銀行を取り上げます

Fiin Trade Rank

SSI証券が利用しているFiinTrade Rank という数値で会社の状態を大まかに把握できると思います。

  • Value(価値、割安度)・・・Value株のランキング
  • Growth(成長性)・・・成長株のランキング
  • Momentum(勢い)・・・現在の勢い
  • VGM(財務)・・・財務評価のランキング
Ticker会社名価値成長勢い財務
VCBベトコムバンクDAAB
BIDBIDV銀行DCAB
TCBテクコムバンクAACB
CTGVIETIN BANKCBBB
VPBVPBankABBA
MBB軍隊銀行BABA
ACBACBBACB
VIBベトナム国際銀行BABA
HDBHD BankAABA
SHBサイゴンハノイ銀行BBBB
TPBTPバンクAABA
SSBSeaBankBBCB
STBサコムバンクCBBB
MSBマリタイムバンクCBCB
OCBフオンドン銀行BBBB
EIBエクシムバンクDBBB
LPBリエン・ベト・ポストバンクAACA
NVBクオックザン(国民)銀行FFAC
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ROE、PERのバブルチャート

縦軸がPER・横軸がROEとなります。円の大きさが時価総額となります。

データは2022年5月時点のものです。

ROEが20%以上の企業が半数以上と非常に強い成長力を感じます。

また、PERも低く、これらの会社に投資することは大きなリスクにはならないと考えています。

<ROE参考資料>

2021年売上ランキング

下記のグラフは、各社の売上・経常利益・利益率を表しています。

左から時価総額の高い会社順に並べています。

売上トップは、BID・ベトナム投資開発銀行でした。

利益額トップは、VCB・ベトコンバンクでした。

VPバンク、軍隊銀行、テクコムバンク、アジアコマーシャル銀行となります。

テクコムバンクの利益率の高さ、VPバンクのバランスの良さが目立ちます。

EPS・BPS、PER比較

下記のグラフは、各社のEPS、BPS(左軸)・PER(右軸)を表しています。

左から時価総額の高い会社順に並べています。

全体的にPERが低い企業が多く、それほど割高感はないように思います。

銀行業界に丸ごと投資できるETF

ホーチミン証券取引所では、ベトナムの金融業界(銀行・証券・保険)の株価指数であるVNFINを発表しています。これに連動するETFとして、VNFIN LEAD【ティッカー:FUESSVFL】があります。

銀行各社に分散投資できるという意味で、非常に使いやすいETFとなっています。

※日本国内の証券取引所では購入できません。

レタントン
レタントン

分散させている点や定期的に比率を見直している点からも使いやすいと思います。

会社ごとの分析記事

ベトコンバンク(VCB)

ベトナム最大の元国営銀行。売上・利益・資産規模ともベトナム1の企業です。

テクコムバンク(TCB)

不動産向けの融資を増やしているマサングループの一員の銀行です。

VPバンク(VPB)

消費者金融でトップを走るFE Credit を子会社に持つ銀行です。

HD BANK (HDB)

子会社にクレディセゾンが率いる消費者金融がある銀行です。

ベトジェットの会長であるタオ女史が副頭取を務めており、デジタル化に注力をしています。

軍隊銀行(MBB)

Vittelが筆頭株主となる銀行です。

元々は軍需産業向けへの融資などを行っていた会社になります。

まとめ

今回は、ベトナムに上場している銀行について、まとめてみました。

どの企業も高い収益性と成長力を兼ね備えていますので、投資しやすい企業かと思います。

ベトナムの成長に合わせて自然と伸びていきそうですね。

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