成長が著しいベトナムへの投資に興味のある方もあると思いますが、何からやったら良いかわからない方向けに、今回はベトナムの株式に投資する投資信託をご紹介します。ネット証券から単純にベトナム1か国に投資できる投資信託は4つあり、それらを比較します。
結論としては、どの投資信託も構成銘柄は似ており、手数料安いという点と純資産が豊富という点で「ベトナム成長株インカムファンド」をおすすめしたいと思います。
ベトナムの成長の流れにのって、投資の果実をとるには最適かと思います♪
4つのベトナム投資信託・ファンドを徹底比較
今回紹介するのは、下記の4つのファンドです。他にもあると思いますが、今回はSBI証券や楽天証券など一般的に使われている証券会社で買えるものをピックアップしました。
- ベトナム成長株インカムファンド (キャピタルアセットマネジメント) おすすめ!
- CAMベトナムファンド (キャピタルアセットマネジメント )
- ベトナム株式ファンド (三井住友DS)
- ベトナム・ロータス・ファンド (ファイブスター )

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基本情報を比較します
1年間のリターンは全部の投資信託でマイナスです。ベトナム株の場合は、長期視点で見たほうが良いと思いますので、こういう状態のときもあると思います。目先の利益より、10年後の果実を想像しながら、投資したいですね。
構成内容はそれほど大きな差がないようですので、純資産は少なくとも100億くらいはほしいところですし、信託報酬も安いほうがいいとおもいますので、この内容からは「ベトナム成長株インカムファンド」が良いと思います。
2020年2月時点の情報となります。

トータルでみたら、ベトナム成長株インカムファンドがいいと思います♪
運用状況
純資産(億円) | 年間リターン | 販売手数料 | 信託報酬 | |
ベトナム成長株インカムファンド | 293.32 | -2.08 % | なし | 1.881% |
CAMベトナムファンド | 52.06 | -2.28 % | なし | 2.618% |
ベトナム株式ファンド | 45.03 | -9.43 % | なし | 1.958% |
ベトナム・ロータス・ファンド | 21.65 | -3.31 % | なし | 2.167% |
販売手数料・信託報酬は楽天証券、SBI証券のものです。
構成比
どのファンドも銀行と不動産がかなりの割合を占めています。大きく異なっていないというのが特徴になると思います。ベトナム全上場企業の7割の利益が、銀行、不動産関連の会社からでていますので、当然こういった形になるんでしょうね。
成長インカム | CAMベトナム | ベトナム株式 | ロータス | ||
銀行 | 28% | 27% | 24% | 20% | |
不動産 | 22% | 19% | 22% | 21% | |
食品・飲料・タバコ | 13% | 13% | 10% | ||
公共事業 | 7% | 7% | 8% | ||
テクノロジー | 7% | 7% | 2% | ||
運輸 | 6% | 7% | 9% | ||
素材 | 5% | 5% | 14% | ||
耐久消費財・アパレル | 5% | 6% | 2% | 10% | |
小売り | 4% | 2% | 7% | ||
その他 | 6% | 8% | |||
合計 | 100% | 100% | 100% | 100% |
各投資信託の内容
ベトナム成長株インカムファンド
キャピタルアセットマネジメント社が運用しています。信託報酬が一番低く、純資産も一番多く運用しています。年4回決算と多めなのが、長期資産運用という観点から、マイナスポイントですが、現状では一番のおすすめです。
主要投資対象は、ベトナムの取引所に上場する株式ならびに世界各国、地域の取引所に上場するベトナム関連企業の株式。ベトナム関連企業とはベトナムで営業を行う、もしくはベトナム経済の動向から影響を受けるビジネスを行う企業をいう。原則として、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。2、5、8、11月決算。
目論見書より
CAMベトナムファンド
キャピタルアセットマネジメント社が運用しています。 信託報酬が2.6%と高く、構成銘柄も「ベトナム成長株インカムファンド」に似ているところから、特に買う必要はないと思います。年2回決算というのは良いと思います。
主要投資対象は、ベトナムの取引所に上場している株式、ならびに世界各国・地域の取引所に上場しているベトナム関連企業の株式。銘柄選定にあたっては、企業収益の成長性や財務健全性などを勘案して厳選し、信託財産の中長期的な成長を目指す。原則として、為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。6、12月決算。
ベトナム株式ファンド
三井住友DCアセットマネジメントが運用しています。信託報酬は 「ベトナム成長株インカムファンド」 とならぶ、1%台と比較的安く作られています。純資産が100億円以下のため、運用の継続性という意味で難があるのではないかと思います。年1回決算というのはプラスポイントです。
主要投資対象は、ベトナムの取引所に上場している株式、および世界各国・地域の取引所に上場しているベトナム企業の株式等。銘柄選定にあたっては、成長性、財務健全性および流動性等に配慮し、厳選投資する。外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。7月決算。
ベトナム・ロータス・ファンド
ファイブスター投信が運用しています。こちらも信託報酬が若干他の投資信託より高く、純資産が100億円以下のため、継続性にも懸念があります。 年1回決算というのはプラスポイントです。
主としてベトナムの取引所に上場しているベトナム株式、ならびに世界各国・地域(日本を含む)の取引所に上場しているベトナム関連企業の株式等に投資する。投資するベトナム株式には、当該株式の値動きに連動する上場投資信託(ETF)を含む。銘柄選択は、企業収益の成長性・財務健全性・流動性等を勘案して柔軟に行う。実質組入外貨建資産については、原則、為替ヘッジは行わない。ファミリーファンド方式で運用。1月決算。
まとめ
ベトナムは、まだ新興国の位置づけで、一時的に大幅に株価が下がることは想定しておく必要があると思います。ファンドを積立で長く続けることで、新興国の成長の果実を得られる最高の方法かと思います。
私は新興国への投資は、全資産の10%以下と決めています。リスクを十分に理解した上で、まずは投資信託からベトナムへの投資を始められるのも良いかと思います。
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